FAエンジニアとは? SEの仕事について紹介します。
FAエンジニアについて紹介していきたいと思います。
FAエンジニアのFAとは、ファクトリーオートメーションの略で、工場の自動化を意味します。
そのエンジニアなので、工場の自動化システムのエンジニアになります。
SEとはシステムエンジニアの略称ですが、SEと聞くと一般的にIT系のイメージが強いと思います。
FAもシステムの一種であるのでシステムエンジニアの中の一部だと思ってください。
僕自身、FA(ファクトリーオートメーション)関係のシステム設計の仕事を行って5年くらいになります。
今回は、FAエンジニアについて、3つの項目で紹介していきたいと思います。
FA(ファクトリーオートメーション)とは
まず、「FAってなに?」と多くの人が聞き慣れない言葉だと思いますが、
FAとは、工場の自動化、つまり工場の生産現場において、製品、物の生産工程を自動化する事です。簡単に言うと、作業者は運転開始ボタンを押すと、後は機械が自動で動き製品を作ったり、梱包したりする事です。
具体的なイメージとしては、コンベアの上に製品が流れてきて、種類によってそれぞれ違う場所に払い出したりする。これを全部機械が自動でやってくれる。
そんなイメージです。
主に人手によって行われていた作業をシステムによって制御するというのが、FAの目的になります。
単純作業は特に自動化に向いています。
仕事の流れ
仕事の流れについて説明します。
主にシステムを作る場合は、上流工程・下流工程という言葉がよく使われます。
上流工程では、主に製作物の仕様・要件定義を行います。
仕様とは、目的の製作物の基準となるものです。
仕様が決まらないと詳細な設計を行うことができません。
コーディング(プログラムのコードを書くこと)・デバッグは下流工程で行います。
FA系の仕事の場合、2種類の設計(機械設計・電気設計)が必要となります。
プログラム設計は電気設計に含まれることが多いです。
機械設計は、メカ設計になります。装置のレイアウト(機器の配置)、メカ機構などを考えます。
電気設計は、制御盤と呼ばれる盤を製作します。
制御盤では、電気機器(MC,モータ,)を制御する盤になります。
シーケンス制御盤と呼ばれるものです。
制御と聞くと難しくイメージしそうですが、イメージしやすくするためにスイッチがあると思ってください。
スイッチで電源入れたり、電源切ったり、モータを回したりするそんなイメージです。
現在では、有接点シーケンスよりも無接点シーケンスが主流になりますので制御盤の中にPLCが配置されています。
ですのでPLCと制御盤はセットで考えてください。
システムを構築する上で必要なもの
実際にシステムを構築していく上で、必要なものがあります。
それは、制御機器と呼ばれるコントローラです。
FAシステムでは、様々なアクチュエータ(動くもの)を使用します。
シリンダやセンサ、モータなどを組み合わせてシステムを構築します。
上記の機器をコントロールする制御機器がPLCになります。
PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)と呼ばれ、プログラミングによりPLCより電気信号を出力することにより、シリンダなどの電気機器を動作させます。
主に、使用する言語はラダープログラムと呼ばれます。
はしごみたいなプログラミングエディタが特徴的です。
設備のメンテナンス性を考えた時に、瞬時にトラブルシューティングを行う為に直感的に判断しやすいこのようなコードになったと言われております。
また、IoT・見える化などでも上位システム(サーバ)との連携する事も増えてきて、工場の自動化だけでなくPLCを使用する用途は多様化してきています。
FAエンジニアのメリット・デメリット
メリット・デメリットを以下に挙げます。
◆メリット
・モノづくり(生産工程)に関われる
・普通の人だと経験できない事に携われる
・出張が多く、いろんな場所へ行ける
◆デメリット
・工場で作業を行うので、工場環境によっては過酷な環境での作業の場合がある
・大きな機械を扱う事もあるので、事故など発生した場合大怪我になる可能性が高い。
・残業が多い
まとめ
最後にFAエンジニアの仕事をまとめました。
・単純作業の自動化・効率化が目的
・PLCを使用してプログラミングし電気機器の制御を行う。
・ものづくりの現場、アミューズメント施設の乗り物の制御に携わる事ができる。
・自動化だけでなく、上位サーバ連携などPLCの用途は多様化し、様々な需要が見込まれる。
この記事がFAに関する仕事に就きたいと考えている人の参考になったら幸いです。
細かい詳細の仕事内容は以下の記事に記載してるので参考にしてみてください。
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